上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
今日はちょっと早めに更新です。
新着更新にも載せたのですが、この蒸し暑い
天候の中、関内まで足を運んで頂き本当に
皆様ありがとうございます。
おかあさんたちも元気に仕事頑張って
下さっております。
さて、今日は仕事関係なしのネタで。
小学生の頃、毎年体育館で映画上映会が
ありました。
駅も無い田舎町、当然映画館なんて
ありませんでしたので、子供にとっては
年に1回の楽しみでした。
その日は夕方になると、町内の老若男女が
ウチワと座布団を持ってぞろぞろと体育館に
集まり、同じ方向を向き、みんなで2本立て
を観るのです。
1本目は子供にも分かりやすい「男はつらいよ」
「トラック野郎」などで、2本目はちょっと
大人向けの「青春の門」とか「小説吉田学校」
などでした。
6年生の時、この2本目に「影武者」がかかり、
さっぱりストーリーも分からないのに、画面に
釘づけになりました。
無音の中で倒れ苦しむ馬たちや、影武者の観る
悪夢、そしてラストの川を流れる屍。
酒と汗の臭いがする大人たちの間に混じって
観たあの「影武者」は、その後何度も見直した
どの「影武者」よりも強烈でした。
大人になった今ではあんなに感覚だけで
映画を感じることはできなくなってしまい、
どうしてもアタマで映画を観てしまうように
なりました。
毎年見直す度に、一番はっきりと思い出すのは、
あの時の酒と汗の臭い。
影武者を観るにはぴったりの「匂い」かも知れません。